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執筆者の写真moritowatashi

黒松内の暮らし03

コロナ禍での移動・滞在の在り方に気を使いながら作業を行っています。

 今回、柱へのほぞ穴明けをほぼ終える事が出来ました。構造材に金物を使わない伝統木造構法となりますが、木組みの方が分かりやすいですね。この9月から松井先生主催の木組み講座に通っており、この言葉が現代にはしっくりくるように感じます。現行の建築基準法に照らし合わせ、合法的にものづくりをする。建築士という職業柄これはとても重要な事で、守らなければならない使命です。

 手作業ではあるものの、電動工具を効率的に使います。電動工具の無い時代は、鑿・玄翁・鋸を使い、人の手を借りながら手作業で行っていた事でしょう。現代は、機械ですべての工程を加工する事も出来ます。ただ、木組みの場合難しい箇所が多々あり、人の手でないと出来ません。この作業が木を見ることに繋がります。元口はどちらか、繊維方向をどの向きに使うか等々。

 生活する所から移動する事の少ない時代と、現代は多くの仕事を抱えながら時間に追われ、効率・合理的な方法を求めるのは時代の流れであり、そこにあがらう事もないと思っています。過程を楽しみながらものづくりに励んでいきたいと思います。



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